Desired ratio of
BURDEN AND BENEFIT.
【課題5】
1947年から49年生まれのいわゆる団塊の世代は、年間260万人以上が出生し、成長の各段階で様々な困難に会い、社会の改革世代としての役割も果たしてきた。私自身はその前1945年生まれで、例えば、高校3年生の時に、新しく入ってきた1年生が教室の前から座っていくのを見て、後ろから座るのが当然の我々とは全く違うなと驚いたことを今でもよく覚えています(わが校は科目により教室が異なり、席は各自の自由)。団塊後は年間100数十万人から徐々に減っていき、2019年にはなんと86.5万人の出生数という状況になっています。
人口の高齢化は70年代からいろいろ言われ出したと思います。少子化については、少し遅れて言われ出したように記憶しています。81年から82年にかけて私はたまたま50年後の社会を考える研究会の世話をし、最後に副タイトルをつけようということになり、研究会の全体を把握しているのが私だけだったこともあり、その役割が回ってきて、3日ほど悩んだ末に、「直流社会から交流社会へ」というサブタイトルを付けました。その趣旨は、「高齢化が進んでいくと、社会全体のエネルギーが減退する。そのために今後は、世代間、地域間、企業間、国際間など様々な局面で直流的な関係を見直し、相互交流を仕掛けていくことにより、社会全体のエネルギーを維持拡大することが必要である。」というものです。翌年、私の先輩がこれを受けて、交流人口という提言を初めて行い、その言葉が世に広がっていきました。
人口が減少していくと、中身が変わらなければ当然経済も衰退していきます。これをどう考えるか。一人当たりGDPなどを指針にしていくとしても、いかにそれを上げていくかということを議論したいと思います。
次に私が考える地域活性化の「基本原理」とでもいうべきものをご紹介します。
