ここ2か月半ほど、44年付き合っている分離すべり症の痛みとは異なる腰痛に悩んでいます。検査の結果、腰椎のヘルニアということがほぼ判明したものの、種々の痛み止めを使用しながらの間に、私としてのまともな考えがなかなかできない状態に陥っていますが、区切りりとして、一つの意見を述べたいと思います。
他のところに書き込みましたが、最近佐伯啓思さんの「経済成長への訣別」を遅々としながらも読み続けているところです。最後まで読んでいませんので、後程訂正するかもしれませんが、半分ほど読んだ感想としては、この本の主眼は、経済成長しなくてもいいということではなく、経済成長至上主義を改めよということだと思う。そういう意味では、私もまさしくその通りだと思う。ただし、国の活力を保つためには、国民の何パーセントか、例えば5%ぐらいの国民にはどんどん稼ぐぞという気概をもってやっていってほしい。ただし、今後例えばしばらくの間、人口の0.5%ぐらいが毎年減少することが予想されるので、その分全体では人口割合でGDPも減少する。その減少分を補って余るほど5%の稼ぎ頭に頑張ってもらい、トータルとしては、分配の効果で格差を拡大しないようにしていく。そういう国政設計が必要ではないか。また、また、そういうことを実現するために、頑張れる仕組みと分配の仕組みを長期長期戦略として建てる必要がある。
なお、佐伯さんの本の論理の建て方、、個々の論理について感心することが多い。GDPが増えれば活力も上がるというものでもない。経済成長と活力は別物と考える必要がある。一番大切なのは活力である。
